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写経の作法


筆と墨があればいつでもできます 用具が無い場合はペン字でも結構ですが ここは是非 筆と墨をお薦めします 墨を擦るその短い時間に呼吸を整える心の準備期間ですし、墨の香りというのは心が落ち着くものです。また毛筆というのはなぜか疲れません、般若心経272文字をキーボードで打つのは写経とは違った神経を使い疲労感もでますが毛筆だと書いたあと爽やかな疲労感と申しましょうか 清清しい気持ちになるものです。


準備品


特に正式な道具を揃える必要はありませんが お寺での写経会を想定していくつかあげてみます。



現在お持ちの筆があればそれでよいでしょう 写経セットというものも販売されております 
新しく筆も求めるのであれば写経は主に楷書で書きますのでイタチ毛がよいでしょう 
行書は軟らかい毛を使います




般若心経の写経であれば272文字なので、あまり大きな硯にタップリの墨は乾いてしまいますので 小さめの硯で少量づつ擦りながらのほうが墨も固まらず書きやすいでしょう
使用後は必ず墨を洗い流しておくとよいでしょう



お持ちの墨があればそれで十分ですが 
墨汁はおすすめできません 墨を擦り心を落ち着かせてください。
小型で上質なものであれば写経会などに出向いたときにも便利です。

写経用紙

写経用紙とお手本の台紙(経典の書かれたもの)は仏具店や書店でお求めにできます
写経をおこなっている各ご寺院では郵送、返送、納経まで丁寧に案内していただけます。
写経のできるお寺リンクを参考にしてください。

 写経を始める

◆手を洗い 口をそそぎます 清潔な服装で臨みましょう 携帯電話等 
写経中に気になるものはなるべく避けましょう
◆ お線香があれば 1本立て 部屋を清浄にします
◆ 墨をゆっくり擦り その香りを楽しみましょう
◆ 新しい筆は 先を軽く揉み 水で糊を落とします
◆ 合掌し般若心経をとなえます 呼吸を整え一字づつ 表題よりゆっくり丁寧に書写します
◆筆の持ち方
◇単鉤法(たんこうほう) 鉛筆 ボールペンと同じように人差し指1本を筆にかける書きかたです
◇双鉤法(そうこうほう) 人差し指と中指の二本を筆にかける持ち方です
太字を書くときは双鉤法 細字のときは単鉤法を用います。
◆椀法
腕の構え 運び方を「椀法」といいます
◇枕椀法(ちんわんほう)左手に右手を乗せ筆を運ぶ書き方です
◇提椀法(ていわんほう)手首を机にあずける書き方です
◇懸椀法(けいわんほう)腕を机につけない書き方です
写経のような細字には「枕椀法」か「提椀法」を用います
◆ 書き終えて字の間違いがないか見直します、
字を間違えたときは最初から書き直さず誤字の右横に点(ヽ)を打ち、
同じ行の上下いずれかの余白に正しい字を書きます。脱字のときは、
その箇所(文字と文字の間)の右に点を打ち、行の末尾にその文字を書きます。
◆ 日付を書きます 経本文から一行あけ 始めの一字文下げてかきます
◆ 祈願の写経の場合 日付から一行空け 右為 と書きその下に祈願する
願文を書きます 身体堅固 病魔退散 水子供養 先祖供養 一周忌 三回忌等
写経のみ目的ならば日付と氏名だけでよいでしょう
◆ 願主 と書き 
その下に氏名を書きます
◆ 最後に回向を唱えましょう

がんにしくどく   ふぎゅうおいっさい  がとうしゅじょう   かいぐじょうぶつどう
願以此功徳 普及於一切 我等与衆生 皆共成仏道
あるいは和文で次のように読む

ねがわくは このくどくをもって あまねく いっさいに およぼし
願わくはこの功徳を以って 普く一切に及ぼし
われらと しゅじょうと みなともに ぶつどうを じょうぜん ことを
我らと 衆生と 皆共に  仏道を成ぜんことを

大意
「願わくは、この写経の功徳をあまねく一切に及ぼし、
我らと六道の世界にあるものが皆、共に仏道の完成にいたることを祈る」

そのあと 宗派により南無釈迦牟尼佛   南無阿弥陀仏   
南無大師遍照金剛 南無妙法蓮華経   等を唱えると良いでしょう
◆ 筆 硯をきれいにして収納します。
◆ 書写したお経は大事に保管し 収める菩提寺様に届けます
郵送 または直接納めに行き その際規定の納経料を納めるとよいでしょう。







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